先日、職場の同僚Tくんと免許の話で盛り上がった。彼は学生時代に合宿型の教習所で免許を取ったのだが、一緒に入所した友人5人が優秀で次々に卒業していき…リアル「そして誰もいなくなった」の状況になったのだという。(誰も殺されてはいませんが)
一人また一人といなくなる中、試験の度に空回り。最後の一人を見送る際には寂しすぎて号泣してしまったそうだ。相当追い詰められたんだね、可哀そうに。
話を聞いていてふと思った。彼は見送られたいタイプなのだな…。私は逆だ。見送る方がいい。最後の一人になったとしても。
引っ越していく友達を見送ったあの日。卒業する先輩達を見送ったあの日。やり遂げた気持ちになったのを思い出す。ただ見送っただけなのに。
友達に見送られながら引っ越したあの日。後輩達に見送られながら卒業したあの日。不安だったのを思い出す。後に残るみんなのことが心配で。
そういえば私は一人でトイレに行ける女子だったし、一人でも外食できる人間だった。寂しがりやだと思っていたけど、そうでもなかったのかな…。
「あっ、取引先に行かなくちゃ!行ってきます!」
「行ってらっしゃい」と立ち上がり彼を見送る。何度も後ろを振り返っては手を振りながらパタパタと駆けていくTくん。何回振り向くの?コケないでよ!心が和む。
さて、誰もいなくなったオフィスでコーヒーでも飲むとしますか。底抜けに元気な「ただいま!」の声を心待ちにしながら…。ん?なんか矛盾してるぞ?
寂しさを排除できる人間なんてきっといない。だから人は温もりを求めるんだね、「繋がり」というものに。
